REC開始

へいへーい。

吉田です。

今日からREC。
そうです。
レコーディングです。

俺はRECについて…いや、機材云々に関して、無知もいいとこなので、出番が来るまで先生方の使い走りです。
ドラムにアホみたいにマイク立てて、アホみたいにカラフルなケーブル繋いで…
小川先生『吉田くん、理由は後で説明するからチップスター(コンソメ)とドリンク(スコール)買って来て』

吉田『え…あ、ハイ！』

岡本先生『俺はコーヒーが良いな』

吉田『あ、ハイ！…前田さんは？』

前田先生『ちっ…うるせぇな天パが。今手ェ離せねーんだよ！』

吉田『さーせんした！！』

ダッシュでコンビニから戻ってくると、岡本先生が『ほらよ』と、小銭をスタジオの床にばら撒きました。
小川先生に至っては代金については全く意に介さないと言った様子です。
後で説明するから、と言われた理由に関しても『今忙しいから』の一点張りです。

今はスタジオの隅で泣きながらこれを書いてます。


皆、ごめん。
吉田はもう疲れてしまいました。
あれ…？
パトラッシュ…
お前、ここを探してきてくれたんだね。
分かったよ。
お前は『いつまでも僕と一緒だ』って、そう言ってくれてるんだね…。
ありがとう。
パトラッシュ…疲れたろ…。
僕も疲れたんだ。
何だかとても眠いんだよ。
パトラッシュ…。



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