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鳥取帰省 [吉田圭佑]

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変わんねぇなぁ。

吉田です。

先日、鳥取へ一時帰郷してきた。
もうね、鳥取寒すぎ。

ちょうど彼岸だったのもあって、爺ちゃんの墓参り。
俺の声聞くなり泣き出す婆ちゃん。
手を握り締めたまま、離そうとしないので、しばらくゆっくり話したよ。
元気そうで、本当に嬉しかった。 婆ちゃん、もう目は見えないけど、耳は凄く良い。
だから、俺の拙い話もじっくり、うん、うん、って聞いてくれる。
優しい時間だったなぁ。
そう言えば…婆ちゃんの目が見えなくなり始めた頃、俺はそれを知らなくて、壁を伝って歩く婆ちゃんに、大丈夫か?って声かけた事があった。
そしたら婆ちゃん、俺と弟を間違えたのね。
その時、初めて婆ちゃんの目がもう、ほとんど見えていない事を知った。
間違えた事を謝る婆ちゃんに肩を貸して、部屋まで連れてって、逃げるようにして廊下まで出た。
そこで次男と鉢合わせて…顔見たらもうダメだったなぁ。
馬鹿みたいに泣いた。
多分、後にも先にも、弟の前で泣いたのはあの時一回きりだと思う。

鳥取滞在中には
親父の誕生日パーティーに、地元テレビ局の方と取材&打ち合わせ。
以前在籍していた会社の先輩後輩、仲間達と再会を喜び、2人の弟達と自分達の現在とこれからを語った。

気が付けば、最終日。

夜には大切な友人達との食事の予定。

その前に、どうしても行っておきたい場所があったので、実家のガレージで埃被ってた自転車を無理矢理引っ張ってきて、土手へ。
先の台風で、川は増水。
飲み込まれたらと思うとゾッとするような濁流が渦巻いてたよ。

夕暮れの土手を、自転車漕いでひたすら西へ。
陽が傾いて、少し冷たくなり始めた風が、耳元でごぅごぅと唸ってた。

橋を3つと、JRの鉄橋を1つ越えた先の橋のふもと。
草の背が伸びただけの、あの日のままの南大橋。

そこに立って、対岸で頼りなさ気に揺れる街の灯を、たっぷり20分は眺めてた。

変わんねぇなぁ。
何も。

街も、人も、空気も。
あの頃大切だったもの、人、事が次々にフラッシュバックして、胸が張り裂けそうだった。

間違いなく、俺のジレンマはあそこから始まったんだろう。
そして、今も変わらず留まり続けて、そこに立つその度に忘れていたものを揺り起こしてくれる。

迷ったら、またここに戻ってこよう。

そんな風に誓って
さぁ、飲むぞなんて意気揚々と引きあげた。

結果、風邪をひきました。
そりゃね、20分も吹きさらしの中で突っ立ってりゃ引くわな。

いやぁ、まいった。
ぎゃふん。

写真は鳥取の名産。
20世紀梨!

じゃ、また。
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